「Vivliostyle ユーザーと開発者の集い 2021秋」開催報告
11月14日、恒例の「Vivliostyle ユーザーと開発者の集い 2021秋」がオンラインで開催されました。スライド資料、そして当日SNSで寄せられたコメントまとめ(byやましーさん)を、下記のページで公開しています。
また、当法人のYouTubeチャンネルで、以下のように発表ごとの動画を公開しています。ぜひご視聴ください。
- 第1部 ユーザから見たVivliostyle
- 第2部 ライブラリとしてのVivliostyle
- 第3部 アプリケーションとしてのVivliostyle
- Vivliostyle CLI update - 2021 Autumn(緑豆はるさめ)(17:14)
- Vivliostyle Theme 開発ガイドラインの公開(やましー)(16:17)
- Theme取得ライブラリの開発(高井 歩)(17:31)
- Vivliostyle Pubの現状と今後の開発スケジュール(takanakahiko)(21:42)
- Q&Aセッション(14:27)
- 第4部 Vivliostyle 開発会議(46:48)
今回は、私の設定の不手際により開始時間が30分ほど遅れてしまいました。またその影響もあり、高井歩さんの発表で予定していたアンケートがうまくとれなかったなど、反省点が多く残りました。参加を申し込んでくださったユーザーの皆さん、そしてスピーカーの皆さんには大変ご迷惑をおかけしました。深くお詫び申し上げます。
個人的に印象に残っているのは、イベント冒頭、ざすろんさんによる「Vivliostyleの公式サイトにある情報はアプリケーションの説明ばかりで、CSS組版そのものについての説明がない」という指摘で、大変刺さりました。たしかにユーザの立場で考えると、公式サイトの情報は偏りがありました。折りしも村上代表と、Vivliostyle.jsのCSS仕様の実装にある程度目途がついてきたので、次のステップとしてCSS組版の普及に取り組んでいこうと話していたところです。この機会に、どのようなことができるか考え直したいと思います。
また、私達の古い友人であるKojimaさんが提起したコードリーディングも、一過性のものにしてはならないと思いました。じつのところ、最近Vivliostyleで課題となっているのは、Vivliostyle.jsのコミッターが村上代表だけという点です。これを解消しないと持続性に懸念が生じます。それには多少遠回りに見えても、一人でも多くの人にソースコードを読んでもらうところから始めるしかありません。今必要なのは、その敷居を少しでも低くする取り組みだと気付かされました。
次回は来年、2022年春に開催の予定です。この頃にはVivliostyle Pubのベータ版公開も始まっているはずです。どんな発表ができるのか、どうかお楽しみに!